ショートインプラント③手術経過
ショートインプラント③ 前回のおさらい(ショートインプラント①②より) 現在存在するインプラントは世界で250種類程・ショートインプラントは長さ4~8ミリ!短いインプラントの意味・ショートインプラントは下顎管や上顎洞底部に近接したケースに使用される短いインプラントのことです。 昔は10mm以上のインプラントが一般的でしたが、近年では表面性状やデザインの改善により6mm以下のインプラントが各メーカから発売されています。 東金市の歯科医院、鈴木歯科医院ではストローマン社(世界で最も信頼があるメーカー)と京セラ(日本製で私も製作に助言)の2社を使用しております。 文献より十分安心して使用できることが分かりました。(報告では、奥歯における6mm以下の長さのインプラント5年残存率(残っている%)は94.1%であとなっており、上顎における残存率(90%)は下顎(96%)よりもやや低い結果となりました。) すでに当院にてショートインプラントで行った患者様は87本で脱落は0%です。 では今回はある患者様のご経験を踏まえどのような方が対象なのかお伝えさせていただけたらと思います。 前回までのあらすじ 50歳代女性の患者様Aさん、下の奥歯がなく当院来院まで10か所くらいの歯科医院を周り、骨移植が無理、インプラントは無理と言われ、なんとかここ(鈴木歯科医院)ならできませんか?とご来院くださいました。 検査結果、通常の骨移植+インプラントは不可能でした。Aさんに伝えると、お母様の介護などもあり、今は自分が元気でいないといけないから、何とか噛めるようにと懇願されました。 話し合いの結果、麻痺の可能性を伝え、ショートインプラントをすることにしました。 そこで私は長さ4mmのストローマンインプラントを輸入し手術に取り掛かりました。 オペ当日2018年9月: まだ残暑が残る日だったと記憶しております。 切開、剥離(骨を見てみると)してみるとすぐ、オトガイ孔が姿を現しました。基本的には通常のインプラント手術ではオトガイ孔は見えません。 注意深く、サージカルガイドを使用し、起始点をマーキングしドリリングしていきました。心配でしたので途中、2回もCT撮影をさせていただき下顎管との距離を実測しながらインプラントを埋入いたしました。結果、距離の短いところ4本とも下顎管に触れることがなく入れることができました。 治癒期間は3カ月です。左右とも必要でしたので1カ月開けて反対側のオペを行いました。 その後の経過は④で記載させてください。 Ps:100年時代と言われる現代 最後まで、楽しい食事をとっていただきたい。 健康にこだわるここ東金市の歯科医院、鈴木歯科医院では皆様のお口の健康から全身の健康までお守りしたいと考えております。諦めないでください!骨が少なくてインプラントができないと言われた方、骨移植が大幅に必要と言われた方に関して使用できると考えております。 私の恩師からの一言 『インプラントをする病院は結婚相手よりも慎重に選びなさい』