小児の逆嚥下・舌突出癖に関して
歯の健康だけでなく、全身の健康にもこだわる千葉県東金市にある鈴木歯科医院のブログです。
- 小児の逆嚥下、舌突出癖はなぜ起こってしまうの?メカニズムは?
小児の逆嚥下や舌突出癖は、幼児期の口腔発達に関連する問題です。具体的には、以下のような要因が関与しています。
口腔筋肉の未熟さ:幼児期には、舌や唇の筋肉がまだ十分に発達しておらず、うまくコントロールすることができません。そのため、逆嚥下や舌突出癖のような問題が生じることがあります。
口腔の感覚統合の未熟さ:幼児期には、口の中の感覚統合がまだ未熟で、食べ物を噛む、飲み込む、舌の位置を調整するなどの行為が困難になることがあります。
習慣的な口呼吸:鼻を塞ったり、口を開けっ放しにしたりするなど、習慣的な口呼吸をすることが舌突出癖を引き起こすことがあります。口呼吸によって口の中が乾燥し、舌が前に出てしまうためです。
これらの要因が組み合わさることで、幼児期に逆嚥下や舌突出癖が発生することがあります。幸い、これらの問題は成長とともに改善する傾向がありますが、重度の場合は治療が必要となることがあります。
- 舌突出癖の改善策は?
舌突出癖は、幼児期に見られる癖の一つで、成長とともに改善されることが多いですが、以下にいくつかの改善策を紹介します。
感覚刺激の提供:舌の位置を調整することにつながる、口腔内の感覚統合を促すために、破裂式呼吸法や舌圧法といった運動療法を行います。また、歯ブラシや歯磨き粉などを使って、口の中の感覚刺激を増やすことも有効です。
習慣反復の矯正:舌突出癖を矯正するためには、正しい舌の位置を保つ習慣を身につける必要があります。歯科医師や矯正歯科医師が、習慣反復療法やマイオフィードバックなどを用いて、正しい口の習慣を身につけるための指導を行います。
呼吸法の改善:口呼吸が原因で舌突出癖が起こっている場合は、鼻呼吸を促すことで改善することができます。鼻が詰まっている場合は、鼻腔清掃やアレルギー治療を行うことも考えられます。
心理的アプローチ:舌突出癖が心理的要因によるものである場合は、カウンセリングや行動療法が有効です。幼児期には、親が積極的に関わり、家庭での習慣反復を行うことも大切です。
以上のような方法を組み合わせて、舌突出癖を改善することができます。しかし、重度の場合は、歯列矯正や手術が必要なこともありますので、専門家に相談することをお勧めします。
- 逆嚥下の改善策は?
小児の逆嚥下は、食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうことで、健康に悪影響を与えることがあります。以下に逆嚥下の改善策をいくつか紹介します。
食事の改善:逆嚥下を改善するためには、食事の質や量を見直すことが必要です。食べ物を十分に噛んで食べることや、食事中にゆっくりとした呼吸をすることで、逆嚥下を予防することができます。また、食べ物の硬さや粘り気にも注意する必要があります。
姿勢の改善:食事中に正しい姿勢を保つことも重要です。背筋を伸ばして、顎を引いた姿勢で食べることで、気道が開放され、逆嚥下を防ぐことができます。
飲み物の注意:飲み物はストローを使わず、口を開けてゆっくりと飲むことが大切です。また、温かい飲み物を避け、常温または冷たい飲み物を飲むことが望ましいです。
環境の改善:食事中に静かな場所で食べることで、干渉や刺激を減らし、食べ物を十分に噛んで飲み込むことができます。また、逆嚥下リスクのある食品や飲料を避けることも大切です。
言語療法:逆嚥下が続く場合は、言語療法を受けることも考えられます。言語療法士は、嚥下機能の評価や運動療法などを行い、逆嚥下を改善するための方法を指導します。
以上のような方法を組み合わせて、逆嚥下を改善することができます。ただし、逆嚥下が重度の場合は、専門家の治療が必要になることがあります。
当院では小児治療・矯正に力を入れております。
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