むし歯菌は感染するの?
ではむし歯菌は感染するのでしょうか?
ひと昔前まで感染すると言われていました。しかし、むし歯菌(Streptococcus mutansなどの細菌)は、感染症を引き起こす一般的な病原体ですが、一般的な感染症のように他人から感染するわけではありません。むし歯菌は通常、個人の口内に自然に存在する微生物です。感染の主要な経路は以下の通りです:
- 垂直感染: 母親から赤ちゃんに伝染することがあります。たとえば、母親が赤ちゃんの哺乳瓶を口に含んでから赤ちゃんに与えると、むし歯菌が伝染する可能性があります。
- 水平感染: 家庭内の人々が共有の食器や飲み物を使うことによって、むし歯菌が広まることがあります。特に子供の間での共有が一般的です。
- 自己感染: 既に口内に存在するむし歯菌が、新しい部分の口腔内に感染することもあります。たとえば、歯ブラシの共有や食事中の食器の再利用がこれに該当します。
感染のリスクを減らすためには、個人的な衛生と予防策が重要です。以下は感染を防ぐための一般的な方法です:
- 歯ブラシや食器を他人と共有しない。
- 口腔衛生に適切なケアを行い、歯磨きやフロスを毎日行う。
- 妊娠中の女性は、口内衛生に注意し、赤ちゃんへの感染リスクを最小限に抑える。
- 食事中に砂糖やデンプンを過度に摂取しない。
むし歯は感染症であると考えられますが、他人から感染するわけではなく、個人の口内環境や生活習慣に関連する疾患です。
日々の口腔ケアで口腔内環境改善、維持する方が大切という事です。