歯の豆知識

DENTAL COLUMN

砂糖?果糖?どちらが大丈夫??

最近、砂糖について聞かれることは多いですが、では果糖は?という質問もあります。

お砂糖博士とお話しし、知識をアップデートしましたのでここに報告いたします。

果物に含ませている果糖は、グルカンが作られませんので歯垢形成があまりされないようです。果糖は砂糖よりもややカリエスリスクが低いとも言えると思います。

※補足:グルカンは、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が産生する物質で、歯の表面に付着してプラーク(歯垢)を形成する原因となります。グルカンは、ミュータンス菌が糖質をエサとして増殖する際に放出するネバネバした物質で、水に溶けにくい性質があります。粘着性が非常に強いため、多くの細菌がくっつき合って大きな塊を形成し、歯の表面に定着します。プラークは、唾液中の殺菌成分から細菌を守るバリアの働きをするため、細菌の代謝で生じた酸が内部に閉じ込められます。この酸が歯の表面に作用してエナメル質を脱灰(歯の表面を溶かして破壊)し、むし歯となります。

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果糖をはじめとするその他の糖類に比べ、(ブドウ糖と果糖が結合する)砂糖は特別に、ミュータンスの活性は高くカリエスリスクが高いようです。ブドウ糖と果糖を分解する時にグルカンが形成されるのが影響しているようですね。

一方で、歯には比較的リスクに低い果糖の摂りすぎは、脂肪肝などになり肝臓に負担をかけるため、良くないともされています。

歯だけ考えれば果糖はマシ、体のことを考えたら果糖の摂りすぎは良くない。

と、栄養素を突き詰め過ぎると陥る、よくあるジレンマの一つです。

やはり、砂糖も果糖も含む「糖類を25gどちらも適量に抑える事」がと重要と思います。

ちなみに、果糖はかなりレアな糖類で、自然界に単体で存在することはありません。

フルーツは種類によりますが、天然のフルーツは果糖だけでなく砂糖やブドウ糖などもそれなりバランスよく含まれており、そのものを食べるだけでは果糖だけをたくさん摂取することはまずありません。
したがってフルーツは適量ならば、歯にも体にも安全です。

お砂糖博士からお応えを頂いております。

果物には旬がありますよね?例えばこの秋口の果物の代表はブドウでしょうか。この時期の果物は冬の時期を乗り越えるための皮下脂肪をつける役割があります。適量をおいしく頂いて、寒い冬に備えていく、そういった意味があります。

山武郡東金市の歯医者鈴木歯科医院では食からもお口の健康を考えております。バランスの良い食事から健康にを合言葉にいきましょう!

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