ショートインプラント②
ショートインプラント②
前回のおさらい(ショートインプラント①より)
現在存在するインプラントは世界で250種類程
ショートインプラントは長さ4~8ミリ!短いインプラントの意味
ショートインプラントは下顎管や上顎洞底部に近接したケースに使用される短いインプラントのことです。
昔は10mm以上のインプラントが一般的でしたが、近年では表面性状やデザインの改善により6mm以下のインプラントが各メーカから発売されています。
東金市の歯科医院、鈴木歯科医院ではストローマン社(世界で最も信頼があるメーカー)と京セラ(日本製で私も製作に助言)の2社を使用しております。
文献より十分安心して使用できることが分かりました。
報告では、奥歯における6mm以下の長さのインプラント5年残存率(残っている%)は94.1%であとなっており、上顎における残存率(90%)は下顎(96%)よりもやや低い結果となりました。
すでに当院にてショートインプラントで行った患者様は87本で脱落は0%です。
では今回はある患者様のご経験を踏まえどのような方が対象なのかお伝えさせていただけたらと思います。
50歳代の患者様Aさん、女性で下顎の両側の臼歯が無く、噛めないという主訴でご来院いたしました。
当院来院まで10か所くらいの歯科医院を周り、骨移植が無理、インプラントは無理と言われ、なんとかここ(鈴木歯科医院)ならできませんか?とご来院くださいました。
検査してみると、下顎の神経まで短いところで5.3mm(通常のインプラントでは神経を貫いてしまう)というくらい高度な骨吸収がありました、オトガイ孔(神経の出口)が粘膜直下に来ているので骨移植は100%無理
⇒結果、通常の骨移植+インプラントは不可能
となってしまった方がいます。
Aさんは自分の浅はかな考え、虫歯になったら削ってもらうこと、保存不可能と言われたらすぐ抜いてもらっていたこと、そして合わない義歯を選択していたことを後悔しておられました。あとAさんには平均余命は50年弱あります。今後のことも考えて、私たちはAさんに何ができるのか、真剣に考えました。
プラン①:合う自費の義歯
プラン②:麻痺の可能性を伝え、ショートインプラント
プラン③:残っている歯を抜歯しAll on 4(今回は説明しません)
Aさんには苦渋の選択だったと思いますがプラン②を選ばれました。そこで私は長さ4mmのストローマンインプラント(Standard Plus Implant SLActive® RN)を海外から4本輸入することとしました。
そして再度CT撮影、血液検査結果確認など細心の注意を払い手術に臨みました。
手術経過は次回の投稿をお待ちください。
Ps:100年時代と言われる現代 最後まで、楽しい食事をとっていただきたい。
健康にこだわるここ東金市の歯科医院、鈴木歯科医院では皆様のお口の健康から全身の健康までお守りしたいと考えております。諦めないでください!骨が少なくてインプラントができないと言われた方、骨移植が大幅に必要と言われた方に関して使用できると考えております。
私の恩師からの一言
『インプラントをする病院は結婚相手よりも慎重に選びなさい』