歯の豆知識

DENTAL COLUMN

子どもの歯ブラシ⑥ 6歳

山武郡東金市の歯医者鈴木歯科医院

      ~歯と食べ物で健康に~

6歳の子どもは、乳歯から永久歯への移行期にあり、特に「6歳臼歯」(第一大臼歯)が生える時期でもあります。この時期の歯ブラシケアは、乳歯と永久歯の両方を守るために非常に重要です。以下に、6歳の子どもの歯ブラシの注意点をまとめます。

1. 6歳臼歯への特別なケア

  • 6歳臼歯の特徴:6歳臼歯は奥歯に生える最初の永久歯で、噛み合わせの面が深い溝になっており、食べ物や汚れがたまりやすく、虫歯のリスクが高いです。虫歯予防のため、噛み合わせ部分をしっかり磨く必要があります。
  • 奥歯を丁寧に磨く:奥歯の噛み合わせ面と側面を細かく動かして磨きましょう。特に6歳臼歯は食べ物がたまりやすいため、注意深く磨くことが大切です。

2. 適切な歯ブラシの選び方

  • 柔らかい毛と小さなヘッド:小さなヘッドの歯ブラシで、柔らかい毛のものを使いましょう。これにより、歯ぐきを傷つけることなく、奥までしっかり磨けます。
  • ワンタフトブラシの使用:特に奥歯の細かい部分を磨きたい場合、ワンタフトブラシ(細かい部分専用のブラシ)を使うと便利です。

3. フッ素入り歯磨き粉の使用

  • フッ素で歯を強化:6歳の子どもには、フッ素入りの歯磨き粉が効果的です。永久歯のエナメル質を強化し、虫歯を防ぐため、必ず使用するようにしましょう。歯磨き粉の量は、子どもの口の大きさに合わせて小豆粒程度にします。

4. 仕上げ磨きの必要性

  • 大人による仕上げ磨き:6歳の子どもはまだ自分で全ての歯を完全に磨くのが難しいため、必ず大人が仕上げ磨きを行います。特に奥歯や6歳臼歯周りの磨き残しが多くなるため、丁寧に仕上げ磨きをすることが大切です。
  • 歯と歯茎の境目を優しく磨く:歯ブラシを45度の角度で歯と歯茎の境目に当てて、歯ぐきを傷つけないように優しく磨きます。

5. フロスの使用

  • 歯と歯の間をケア:6歳臼歯の間や歯と歯の間は、歯ブラシだけでは十分に汚れを取り除けないことがあるため、フロスも積極的に使用しましょう。特に歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい場合、フロスは効果的です。

6. 歯ブラシの交換

  • 1〜2ヶ月に1度交換:歯ブラシの毛先が広がってきたら、1〜2ヶ月ごとに新しいものに交換しましょう。広がった歯ブラシでは効果的に磨けません。

7. 歯磨きを楽しくする工夫

  • 歯磨きが苦手な場合は、歯磨きタイマーやアプリ、歯磨きの歌などを活用し、歯磨きを楽しくする工夫をしてみましょう。お気に入りのキャラクターが描かれた歯ブラシを使うと、子どものやる気もアップします。

8. 定期的な歯科検診

  • フッ素塗布やシーラント:定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けるとともに、奥歯の溝に「シーラント」という虫歯予防のための樹脂を塗ってもらうことも検討しましょう。これにより、6歳臼歯の溝にたまる汚れを予防できます。

6歳は、乳歯と永久歯が混在する大切な時期です。日々のケアと定期的な歯科検診を欠かさず、健康な歯を維持できるようにしましょう。

ではここでシーラントに関して考えてみましょう。

シーラント(歯の溝に詰める予防材)は、虫歯予防に非常に効果的な方法のひとつです。特に、6歳臼歯のような奥歯の噛み合わせ部分は、溝が深く、食べ物やプラークがたまりやすいため、虫歯になりやすい場所です。このため、シーラントを活用することで、歯の溝を物理的にカバーし、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

シーラントの利点

  1. 虫歯予防効果:シーラントは、歯の噛み合わせ部分にある深い溝を埋め、食べ物や細菌が入り込むのを防ぎます。これにより、特に6歳臼歯など、虫歯になりやすい部分を保護することができます。
  2. 痛みがない施術:シーラントの施術は、痛みを伴わず、削る必要もありません。歯の表面をきれいにした後、液体状の樹脂を歯の溝に塗布し、硬化させるだけです。これは子どもにとっても安心です。
  3. 長期間の効果:シーラントは数年間有効で、特に子どもの成長期における重要な期間、虫歯から歯を守ることができます。定期的な歯科検診でシーラントが剥がれていないか確認することも重要です。

シーラントのデメリットや注意点

  1. 永久的ではない:シーラントは長期間効果がありますが、摩耗や剥がれによって徐々に効果が薄れる可能性があります。剥がれた場合は、再度シーラントを塗り直す必要があります。
  2. 完全な予防策ではない:シーラントはあくまで溝の部分を保護するためのものであり、歯全体をカバーするわけではありません。仕上げ磨きやフロスの使用など、日常的な口腔ケアは依然として重要です。
  3. プラークが残ったままシーラントを施した場合のリスク:シーラントを施す際、もし歯の溝に汚れが残っていた場合、その部分で虫歯が進行する可能性があります。信頼できる歯科医に施術してもらうことが大切です。
  4. 乳歯でむし歯が無く口腔内が奇麗な子は特に必要なし。

結論

シーラントは、特に虫歯になりやすい6歳臼歯の保護に非常に効果的な手段です。痛みがなく、簡単に施術できるため、子どもの歯を虫歯から守るのに役立ちます。ただし、シーラントが施された後も、歯磨きやフロスなどの基本的な口腔ケアは欠かせません。乳歯でむし歯が無く口腔内が奇麗な子は特に必要なしです。(正常な菌が溝に住んでいるため)


当院( 山武郡東金市の歯医者鈴木歯科医院)ではむし歯リスクが高い子にはシーラントを施術します。その前に食事指導、歯ブラシ指導があります。

むし歯のない健康的な子が育つ東金市!目指していきます!!

では今日も良い一日をお過ごしください。

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