「骨と免疫」衛生士セミナー報告T

🦷「骨と免疫」から見る歯と体の深いつながり
こんにちは!今日は歯や骨、そして免疫の関係についてのお話です。
私たちの体の仕組みを知ると、毎日のケアがもっと楽しくなりますよ😊
骨はいつも生まれ変わっている?
驚くことに、私たちの骨の約10%は毎年新しくなっています!
これは「リモデリング」と呼ばれる仕組みで、骨を作る骨芽細胞と、古い骨を壊す破骨細胞が協力して働いているからなんです。骨はこのバランスで健康を保っています✨
破骨細胞の不思議な働き
破骨細胞には、なんと**たくさんの核(DNAを持つ部分)**があります。この細胞が顎の骨を少しずつ溶かしてくれるおかげで、歯が正しい位置に生えてくるんですよ!体は本当にすごい仕組みでできていますね。
免疫と骨の意外な関係
免疫の働きが強くなると、骨に影響が出ることがあります。
例えば、歯周病や関節リウマチなどがそうです。
- 歯周病:細菌が歯ぐきに侵入すると、免疫細胞が集まって細菌を攻撃します。その過程で破骨細胞も活性化し、歯を支える骨が溶けてしまうことがあります。
- 関節リウマチ:免疫細胞が関節を攻撃することで、骨が壊れてしまうことがあります。
免疫は体を守るための大切な仕組みですが、暴走すると骨の健康を損なうこともあるんですね。
炎症が起こるとどうなる?
炎症は、体が異物から自分を守る防御反応です。でも、その過程で骨が壊れることも。例えば、歯周病が進むと歯の周りの骨が溶けるのは、炎症と免疫の働きが原因なんです。これは、感染を抑えるための体の自然な反応とも考えられています。
骨の再生を助ける仕組み
炎症を抑えて骨を再生するタンパク質「DEL-1」が注目されています。このタンパク質は、炎症の原因となる免疫細胞が過剰に働かないよう調整してくれる役割があります。歯周病の治療によってDEL-1が増えることもわかってきています!
骨と血流の関係
骨は、骨膜から栄養を受け取り、血液の流れを保っています。
- 骨膜には骨を再生する「幹細胞」が多く存在しています。
- 破骨細胞が骨に小さな穴を開けることで、血液が骨に行き渡るようになっています。
しかし、破骨細胞の働きを抑えすぎると血流が悪くなり、骨が腐ってしまうリスクもあることがわかってきました。これが「顎骨壊死」の一因と考えられていますが、まだ解明されていない部分も多いのです。
骨と体の防御機能
骨膜には驚くべき働きがあります。例えば、口腔がんが近くにできた場合、骨膜が厚くなってがんの侵入を防ごうとすることがわかっています。このように、免疫細胞以外の細胞も体を守る役割を果たしているんです!
骨の健康を守るには?
最新の医療では、骨を強くする薬「デノスマブ」が登場しています。半年に1回の注射で骨を溶かす破骨細胞の働きを抑え、骨を丈夫にします。特に骨粗しょう症の治療で注目されています。
歯と骨の健康を守るために
歯周病は、日本人が最もかかりやすい感染症のひとつです。歯と骨を守るには、以下が大切です:
- 毎日の丁寧な歯みがき🪥
- 歯科での定期的なチェック🦷
気になる症状がある方は、早めに歯科医院にご相談ください!😊
少し専門的なお話になりましたが、骨や免疫の話は私たちの健康に直結する大切なテーマです。これからも、みなさんが健康な歯と体を保てるような情報をお届けしていきますね!✨
~歯と食べ物で健康に~