歯科における洗口剤はどういう効果が見込めるか?
歯科における洗口剤は、口腔内の清潔を保ち、歯や歯ぐきの健康を促進するために使用されます。洗口剤にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる効果が期待されますが、一般的な効果には以下のようなものがあります:
- 口臭の防止: 洗口剤は口臭を抑制する助けとなります。口腔内の細菌や食べかすが原因となる口臭を防ぐために、洗口剤が殺菌作用を発揮することがあります。
- 細菌の殺菌: 洗口剤には抗菌作用があるものがあり、口腔内の細菌の繁殖を抑えます。これにより、歯垢や歯周病のリスクを軽減することが期待されます。
- 歯垢の除去: 歯垢は歯の表面に付着した細菌や食べかすなどの蓄積物です。洗口剤を使用することで、歯垢の形成を防ぐ助けになります。
- 歯周病の予防: 歯周病は歯ぐきの炎症や歯槽骨の損失を引き起こす疾患です。洗口剤による口腔内の清潔維持は歯周病の予防に寄与します。
- 歯の強化: 一部の洗口剤には歯のエナメル質を強化する成分が含まれています。これにより、歯の表面を守り、虫歯の予防に寄与します。
ただし、洗口剤だけでなく、歯みがきや歯間ブラシの適切な使用、規則正しい歯科検診も歯の健康には重要です。歯科医と相談しながら、適切な洗口剤の選定や使用方法を確認することが望ましいです。
鈴木歯科医院、衛生士Tです。先日セミナーを受講してきましたので紹介します。
歯科衛生士が知っておきたい洗口剤の応用 五味一博先生
・歯ブラシなどの機械的プラークコントロールは最も重要である。しかし、より効果的にプラークを除去、減少させるには洗口剤などの併用は効果的であり、歯周病の予防や重症化予防に重要である。
・洗口剤にはイオン系殺菌薬と非イオン系殺菌薬がある。使用するタイミングを工夫することでさらなるバイオフィルムの破壊とプラーク抑制による歯肉炎抑制効果が期待できる。
とのことです☆
イオン型により浸透などが異なってきます。
・歯面やバイオフィルム表面に付着し作用する薬剤(陽イオン型)
→クロルヘキシジン、セチルピリジウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物
→コンクール、モンダミン、ガム、ネオステリンなど
→浮遊細菌に効果 PMTC後すぐに洗口するとプラーク付着抑制効果ある
・バイオフィルム深部へ浸透し作用する薬剤(非イオン型)
→エッセンシャルオイル(フェノール化合物)、ポピドンヨード、イソプロピルメチルフェノール
→リステリン、イソジン、アセスなど
→バイオフィルム内に浸透 ブラッシングとブラッシングの間で洗口すると効果
・機械的なバイオフィルム除去後洗口液しないと効果が少ないそうです。
当院、鈴木歯科医院では患者様に合わせた洗口剤の用意をしております。ぜひご来院の際にスタッフに聞いてみて下さい。鈴木歯科医院ではさらに唾液検査をし、その結果から歯周病が優位なのか、虫歯菌が優位なのか調べて患者様に合わせた処方として洗口液を使っております。
歯ブラシや歯間ブラシだけの口腔ケアには限界があります。そこで手助けの1つとして使用してみましょう。
鈴木歯科医院では歯科専売のものもご用意いたしております。