ショートインプラント④噛めるようになりました!
ショートインプラント④
前回のおさらい(ショートインプラント①~③より)
ショートインプラントは長さ4~8ミリ!短いインプラントの意味・ショートインプラントは下顎管や上顎洞底部に近接したケースに使用される短いインプラントのことです。
昔は10mm以上のインプラントが一般的でしたが、近年では表面性状やデザインの改善により6mm以下のインプラントが各メーカから発売されています。
東金市の歯科医院、鈴木歯科医院ではストローマン社(世界で最も信頼があるメーカー)と京セラ(日本製で私も製作に助言)の2社を使用しております。
文献より十分安心して使用できることが分かりました。(報告では、奥歯における6mm以下の長さのインプラント5年残存率(残っている%)は94.1%であとなっており、上顎における残存率(90%)は下顎(96%)よりもやや低い結果となりました。)
すでに当院にてショートインプラントで行った患者様は87本で脱落は0%です。
では今回はある患者様のご経験を踏まえどのような方が対象なのかお伝えさせていただけたらと思います。
前回までのあらすじ
50歳代女性の患者様Aさん、下の奥歯がなく当院来院まで10か所くらいの歯科医院を周り、骨移植が無理、インプラントは無理と言われ、なんとかここ(鈴木歯科医院)ならできませんか?と、ご来院くださいました。
食べているものは、おかゆやパン、好きな食べ物を聞くとヨーグルトと、、、とても触感があるものではありませんでした。なんとかしてあげたい、そう思い数々の方法を考えました。
検査結果、通常の骨移植+インプラントは不可能でした。Aさんに伝えると、お母様の介護などもあり、今は自分が元気でいないといけないから、何とか噛めるようにと懇願されました。
話し合いの結果、麻痺の可能性を伝え、ショートインプラントをすることにしました。
そこで私は長さ4mmのストローマンインプラントを輸入し手術に取り掛かりました。
オペ当日2018年9月10月の2回にわたりました。治癒期間は3カ月です。左右とも必要でしたので1カ月開けて反対側のオペを行いました。
3カ月が経過し、2次手術(キャップの交換)が終わり、仮歯の型取りをしました。
仮歯が入って、Aさんは食事が噛めることにすごく喜んでくださいました。とくに私が感じたのはしゃぶしゃぶが好きだったことを思い出したとおっしゃってくれたことです。噛めなくなってしまうと食べなくなってしまい、忘れてしまったのだと思いました。
顔色もよくなり、活き活きとされてきました。本当にうれしかったです。
ファイナル上部構造(スクリュータイプ、ジルコニア)を装着(オペから7カ月ほど)した後、私は『もうなんでも食べられますよ!硬いおせんべいでもイカやタコなども食べられますよ』と伝えました。嬉しそうな表情をしてくださったのが印象的でした。
Aさんはご友人、ご家族ともきっとおいしく食事ができていると思っております。私はそのことをメインテナンスでお聞きするのを楽しみにしています。
メインテナンスの重要性をAさんは理解してくださっているので、現在は1~2カ月に1度ご来院くださいます。
Ps:100年時代と言われる現代 最後まで、楽しい食事をとっていただきたい。
健康にこだわるここ東金市の歯科医院、鈴木歯科医院では皆様のお口の健康から全身の健康までお守りしたいと考えております。諦めないでください!骨が少なくてインプラントができないと言われた方、骨移植が大幅に必要と言われた方に関して使用できると考えております。
私の恩師からの一言
『インプラントをする病院は結婚相手よりも慎重に選びなさい』