70代女性 インプラントを利用して入れ歯を固定し噛み合わせを改善した症例
治療期間
通院回数
治療費
(内訳)
上下インプラント(計7本)
上下入れ歯
想定される副作用またはリスク
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・入れ歯は着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
ご相談内容
「上下の歯がなく入れ歯を使用しているが、口を大きく開けると落ちてしまうため、人前で笑えず、食事もうまくできない。インプラントと入れ歯を組み合わせた治療がしたい」とご相談いただきました。
さらに入れ歯が合わず噛み合わせの高さが低くなり、その影響で口周りのしわも増えたため、若いころに戻りたいと当時の写真もお持ちいただきました。
カウンセリング・診断結果
拝見したところ、上あごは歯が1本もなく、下あごは左下の前歯2本(側切歯/2番、犬歯/3番)のみが残っていました。患者様がお持ちの入れ歯は歯ぐきにフィットしておらず、ずれたり外れたりしてしっかり噛むことができない状態です。
噛み合わせや見た目を回復させるためには、人工歯根の「インプラント」を利用して入れ歯を固定する方法があります。
インプラントはあごの骨に埋め込むため外科手術を行いますが、患者様のご年齢を考慮し、インプラントの本数をできるだけ少なくして体の負担を抑える必要があると診断しました。
行ったご提案・治療内容
診断結果を丁寧に説明した上で、上あごに4本、下あごに3本のインプラントを埋めたあとに、インプラントと入れ歯をつなぐキャップ「ロケーター」を用いて入れ歯を固定する治療を提案したところ、同意いただきました。
この方法は、インプラントと入れ歯に装着したロケーターをボタンのようにカチッとはめ合わせることで入れ歯が固定されるのでしっかり噛むことができ、見た目の改善も期待できます。
まず治療中の見た目に配慮し、仮の入れ歯を作製します。次に、上下のあごの骨にインプラントを埋める手術を行いました。
手術後、インプラントがあごの骨にしっかり定着したことを確認してから、最終的な入れ歯を作るための型取りを実施しています。
後日、完成した入れ歯の内側とインプラントの頭にロケーターを装着し、しっかり固定できたことを確認してから、治療を終了しました。